去る9月26日(土)と27日(日)、日本人会主催の「カウラ桜まつりバスツアー」に参加し、「桜まつり」の最終日の行事である戦没者墓地での式典「ServiceofRespect/慰霊祭」に参列してきました。
カウラは、シドニーからブルーマウンテンの先、約300キロの地点に位置しています。第二次世界大戦終了直前の1944年8月5日、ここカウラでは、日本人捕虜500名以上の集団大脱走事件があり、その際に犠牲になった兵士たち235名(日本兵231名、オーストラリア兵4名)の墓地があります。この事件をカウラブレークアウトと称し、毎年8月5日と桜のシーズンの9月末には、慰霊祭が催されます。

ここカウラの地元自治体は、オーストラリア最大の 日本庭園を造り、桜植樹をするなど大変親日的で、毎年の慰霊祭を含めた桜まつりの開催や、日本兵捕虜らに敬意を表して墓地を作り、それをこれまで71年間に渡り見守って下さっています。
式典では、JCSを代表して、桝谷亨日本人会会長と 卯滝勝商工会議所会頭とともに献花をさせて頂きました。日本人墓地では浄土真宗本願寺派オーストラリア開教事務所の渡部開教使による毎年恒例の読経の後、天台宗僧侶たちの読経、琵琶奉納演奏が執り行われ、最後に参加者全員が順にお焼香を行いました。