在シドニー日本国総領事館では、今年2016年が、1976年に日豪間で署名された「日豪友好協力基本条約」から40年を迎えることから、条約署名40周年を記念して、日本文化の普及、日本語の指導及び日豪交流の促進等の分野において長年にわたり貢献されている個人・団体の功績を称え、総領事表彰を授与することになり、このほど授与式が、7月15日(金)、総領事公邸にて行なわれました。

シドニー日本クラブからは、創立者で初代会長の保坂佳秀氏とJCSレインボープロジェクトが表彰されました。また、JCSとして長年、その運営と開催に中心的に関わってきたMatsuri in Sydneyも表彰され、授与式にはJCSの理事を含め関係者が多数参加しました。

高岡総領事は、「日本文化の普及に情熱を持って努められている皆さんの活動に敬意を表します」と語られ、各氏・団体の功績を称えて一人ひとりに表彰状を授与され、参加者とともにその活動を称えられました。

この総領事表彰は、日本とオーストラリアの相互理解の促進及び親善の深化に大きく貢献された個人及び団体について、その功績を称えることを目的としたもので、これまでに多くの在豪日本人やオーストラリア人が表彰されています。JCSでは宮下義夫元会長、チョーカー和子前会長も受賞されています。

保坂夫妻 保坂氏とシドニー日本クラブの皆さん
高岡総領事と保坂夫妻(左)保坂夫妻を囲むJCS理事らと総領事

JCSレインボープロジェクト
JCSレインボープロジェクトの皆さん

Matsuri in Sydney Inc
祭りの運営委員の皆さん

授賞者の皆さん
高岡総領事と授賞者の皆さん

以下は、総領事館より発表された今回の受賞者と受賞理由です。

1.個人
(1)尾辻恵美(シドニー工科大学シニア・レクチャラー)
2002年からシドニー工科大学において日本語の指導及び多言語文化教育を研究されている。また、JETプログラムの面接官としての役割をはじめ同プログラムの推進に協力されている。
(2)中野邦子(小原流シドニー支部教師)
1992年から約25年間に亘りシドニーを拠点に生け花の普及に貢献されている。また、流派を超えて活動され、広く生け花に触れる機会を提供されている。
(3)ファーズ・みどり(折り紙アーティスト)
2010年からシドニーを中心に折り紙に関する様々なイベントを主催され、オーストラリアにおける折り紙の普及に貢献されている。
(4)保坂佳秀(シドニー日本クラブ初代会長)
1983年にシドニー日本クラブを創設され、初代会長としてシドニーの日本人コミュニティの発展に貢献された。
(5)ジェラルド・マクドナルド(鯉ソサエティ・オーストラリア会長)
1995年より鯉ソサエティ・オーストラリアの活動に参加され、長年に亘りオーストラリアでの錦鯉の普及に貢献されている。
(6)矢野仁(書家)
1996年より、シドニーを拠点に書道に関する様々な活動を通じて書道の普及に貢献されている。
(7)ロウィーナ・ウォード(ウロンゴン大学シニア・レクチャラー)
2008年より、ウロンゴン大学において日本語の指導をされている。また、作文コンテストの審査員及びJETプログラムの面接官等をはじめとしてオーストラリア人学生の対日関心の増進に協力されている。

2.団体(50音順)
(1)JCSレインボープロジェクト
2011年に東日本大震災の被災児童の支援を目的に設立され、被災児童をシドニーに招待する交流プログラムやチャリティーイベントを実施されている。
(2)NSW JET Alumni Association
JETプログラム参加者で結成され、約30年間に亘り、同プログラムの募集・面接などでの協力、また、その他様々な日豪交流イベントを開催されている。
(3)Matsuri in Sydney Inc.
2006年より、10年間に亘り毎年、日豪市民の交流の場、日本文化紹介の場として、「祭り(2011年以降は「Matsuri in Sydney」)を開催されている。
(4)和太鼓りんどうシドニー支部
2009年に設立されて以来、シドニーを拠点に様々なイベントに参加され、和太鼓の普及に貢献されている。