シドニー日本クラブ創立35周年記念イベント第五弾、映画「一陽来復 Life Goes On」の特別上映会が、2018年8月26日(日)、NSW州立美術館にて開催されました。

この映画は、2011年3月11日の東日本大震災から6年が過ぎた、宮城県石巻市・南三陸町、岩手県釜石市、福島県川内村・浪江町の各地で、悲しみを乗り越え新しい一歩を踏み出す被災者の様子を描いた、ドキュメンタリー映画です。当日は会場に307名来場という大盛会でした。

3人の子供を失った場所に、仲間のための集会スペースを作った夫婦。津波の後に変化した海の恵みに気づき新しい養殖を始めたカキ漁師。震災を風化させないために語り部となったホテルマン。写真の中で生き続けるパパとそろばんが大好きな5歳の少女。全村避難の村で田んぼを耕し続けた農家。電力会社との対話をあきらめない商工会会長。被爆した牛の世話を続ける牛飼い

「復興」という一言では括ることのできない、一人ひとりの確かな歩みを、自然豊かな風景とともに映し出した今回の映画は、多くの観客に感動を与えていた。そして今回、シドニー在住の日系企業様のご協賛を頂き、映画の出演者である宮城県石巻市の遠藤綾子さんをゲストにお迎えし、上映後にショートスピーチも行った。また東北被災地からの手作り工芸販売なども展示販売され、完売であった。上映会開催にあたり、ご協力頂いた皆様、多忙中中ご来場いただいた観客の方、誠にありがとうございました。(JCSレインボープロジェクト一同)